筋肉増強はもちろん、男性機能の向上や身長を伸ばしたい未成年からダイエット目的の女性まで、優れた効果から幅広い世代に人気のアルギニン。アルギニンサプリは毎日摂取するものですから、副作用について心配される方も少なくありません。
そこで、アルギニンには副作用はあるのか?どんな副作用か?適量は?飲んだらダメな人?など、アルギニンの副作用について詳しくご紹介します。
アルギニンの副作用
結論から申し上げますと、適量の摂取であればアルギニンには副作用の心配はありません。もちろん通常の食事からの摂取であれば、限界までお腹いっぱい食べたとしてもアルギニンの副作用の心配など無用です。
アルギニンの副作用を心配しなければならないのは、アルギニンをサプリメントで過剰に摂取した場合です。アルギニンは天然のアミノ酸であり、私たちの体内でも日々生産されている安全性の高い成分です。しかし、過剰な摂取は人体に悪影響を及ぼします。
アルギニンにどのような副作用があるのか、以下で詳しくご紹介します。
下痢や腹痛
アルギニンの副作用で最も一般的なのが腹痛や下痢です。アルギニンを過剰に摂取すると、消化器官への負担が増して腹痛や下痢の症状を訴える方がいます。体重や体質によって、どの程度のアルギニンを摂取した場合にこの副作用が引き起こされるかは個人差がありますが、1日5g以上の摂取で腹痛や下痢の副作用が出る可能性があるそうです。
また、アルギニンは単体ですと強いアルカリ性の性質を持っている為、中和されていないアルギニンサプリをそのまま飲むと、消化器官へ大きなダメージとなります。お手元のアルギニンサプリが中和されているかは必ず確認し、必要であれば中和してから飲むようにして下さい。
アルギニンの飲み方については以下の記事を参考にしてみて下さい。
腎臓や肝臓への負担
アルギニンを必要以上に摂取した場合、肝臓や腎臓に負担がかかります。アルギニンを大量摂取した場合、代謝によって内臓に大きな負担がかかる為です。特に腎機能障害や肝機能障害をお持ちの方は注意が必要です。
ただ、アルギニンには腎臓や肝臓の働きを改善させる効果も報告されているので、適量であればむしろ肝臓や腎臓にも良いと考えられます。
アルギニンの摂取を避けた方が良い人
アルギニンは適量の摂取であれば、副作用の心配はしなくて良いと申しましたが、アルギニンサプリの摂取を避けた方が良い人もいます。様々な理由から、アルギニンが悪影響を及ぼす危険性がある為です。アルギニンサプリの摂取を避けた方が良いのは、以下のような条件の方です。
- 疱疹(ヘルペス)の人
- 成長期の子供
- 統合失調症の人
このような方はアルギニンの摂取を避けて下さい。ただ、疱疹(ヘルペス)に関しては、意見が分かれており、悪影響はないとの考えも少なくありませんが、避けた方が無難です。
アルギニンの適量と過剰摂取量
では、どの程度の量がアルギニンの適量で、どの程度の量からが過剰摂取となるのでしょうか。もちろん、体重や体質によって個人差はありますが、成人であれば1日の摂取量は9gまでなら安全と言われています。
多くの人が効果を得られるアルギニンの摂取量は3gから5gと言われています。5g程度から飲み始めて、体の様子を見ながら少しづつ増減させ、自身の適量を見つけていくのがおすすめです。
アルギニンは安全性が高いサプリメントであり、過剰に恐れる必要はありません。過剰摂取に注意して適量を飲み続けることで優れた効果を実感できるはずです。
過剰摂取の兆候
より強い効果を求めて、アルギニンの摂取量を増やす方も少なくありません。特に早く筋肉を付けたいと考える初心者や若い方に多い傾向です。いくらアルギニンの安全性が高いと言っても、過剰摂取は危険です。個人差はありますが、1日20gから30gの摂取を続けると、間接肥大や骨の奇形のリスクがあります。
肝機能障害や腎機能障害の方が1日に50g以上のアルギニンを摂取した場合には、生命の危機となることも考えられますので、過剰な摂取は厳禁です。今飲んでいるアルギニンサプリの量が過剰かどうかを判断する目安があります。
もちろん全ての方に当てはまるとは限りませんが、肌が荒れて皮が厚くなってきたら、それはアルギニンの摂りすぎです。摂取量を適量に戻せば元に戻りますので、一つの目安として下さい。